子供ができると子供中心の生活に激変し、思い通りにならないことはよくありました。特に共働きであったので、初めての子どもは全てが初めての出来事の連続でした。その中で子どもをコントロールできないとイライラしたり、他人の子育てがうまく出来ているように見えたり・・・。しかし、保育園でお世話になった担任の先生から「保育園では本当に○○ちゃん頑張ってますよ。今日はお友だちにこんなことしてくれましたよ。」と一日の様子を教えて頂いた時に、親の知らない時間に我が子がこんなに成長しているのだと実感しました。子育ては、一人でするものではなく多くの人に支えられするもので、子どもも様々な人間関係の中で成長していくものだと教えられた一言でした。それからは、肩の荷がすっと下りて、子どもへの接し方にも余裕が出るようになったことを今でも思い出します。

保育園で保護者の方とお話しして感じたこと

昔は、大家族の中母親も専業主婦であり、育児の方法などの助言を受ける機会は多様にあったと思います。しかし、現在は昔に比べ核家族の家庭のが多く、私の家庭も核家族と言えます。頼る祖父母も仕事を持ち、育児の支援が困難で、いざとなると頼る場所がないのが現状です。そのような頼り方がわからない中での子育てもなかなか余裕が持てず、子どもと向き合う気持ちや時間がないと思い込んでいる母親は多いのではないのでしょうか。そのうえ、共働きの家庭も増え、仕事、育児、家事などの役割りの多い女性は、心身共に極度の疲労を感じることが多く、心の余裕はなお一層持つことが困難だと思います。また、母親の一番近い立場である夫の役割りも大きく、夫の理解が薄いと育児の辛さに繋がるのだと思います。妻として母親として女性として多様な立場である中、取り巻く人間関係が本当に重要になってきます。             周りに協力しくれるのは夫であったのでは?とその時はそれしか考えることができなかったので、初めての育児では、軽く産後うつになり、ちょっとしたことが悲しくなったり、無気力になり、家事も手につかなくなったことがありました。しかし、夫も仕事があり疲れていたにも関わらず、帰宅後、家事を協力してくれ、育児に集中させてくれたこと。そして、些細なことも真剣に話を聞き続けてくれたことが、その時の私の気持ちを救ってくれました。育児をしている母親は、些細な話を聞いてもらい共感してもらえるだけで、気持ちが落ち着くことができました。また、一人の時間を作る為に夫が1日子どもを見てくれ、育児中の窮屈な気持ちを和らげてくれたこともありました。このように、夫をはじめ、祖父母や保育、学校関係者を中心とした周りへの支援を受けることが大切であること。それは決して恥ずかしいことではないことだと思いました。

幸せへの近道=他と比べない

兄弟間、他の子どもと比べてはいけない。また、子どもの話を聞かず一方的に話をしない。子どものすることを待たずに急かしたりしない。怒鳴らない。無関心・放任。小さな成長を見逃さない。小さなやる気を阻まない。過保護にし過ぎない。子どもに失敗をさせない。友達の関係まで干渉しない。大人の考えや行動を強制しない。様々なNGはありますが、全てに共通することは、子どもの成長しようとする気持ちを決して摘まないということだと思います。それは、子どもは大人の所有物ではなく、一人の人格のある人間として成長することが、健全な成長を促すことに繫がるのではないでしょうか。そのことを親である私たちが理解し、子どもの成長を見守り、不器用ながらも、子供と共に生活していくことが大切なのだと思います。      ストレスを感じた時は一人の時間を作る為に、夫や両親に数時間~1日育児をお願し、ショッピングや美容室へ行くなど気分転換を積極的にしました。また、友人との食事も時間があれば予定に入れ、日頃の話をしながら楽しむこともしました。そう考えると、仕事も子どもとの距離を適度に取れる機会で、社会との繋がりもあり、自身の存在価値を感じる時間であったと今は思います。また、一番近い存在である、夫に自身の思いを話すことでストレスは軽減できていたと思います。そう考えると人と話すことがどれだけのストレス発散になっていたのかと改めて実感しています。ですが、子どもの距離を取ることだけがストレス発散ではなく、気持ちが少しでも安定した後は、子どもと関わり笑顔を見ることで育児にホッとしたことを今でも覚えています。

育児や保育に正解はない

私がお伝えしたアドバイスはあくまでも私に合っていたものであり、参考にしてもらえることが出来ればと思っています。また、ストレスも個性があるのと同じで、感じ方も違う反面、同じこともある。様々な意見を吸収し、アドバイスを全て真似する必要はなく、その人らしい=母親が生き生きとする育児が子どもにも良い影響になるのではないでしょうか?様々な情報がある現在、その情報に振り回されることなく、自分の判断で考え育児をすること、そして、頑張り過ぎず回りに頼りながら育児をすること。そして、しんどくなった時は少しゆっくりすること・・・全てのお母さんが笑顔で育児が出来る世の中になるように、このような意見が交わせる機会がとても大切なのではないかと思います。

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